VOICE有志の方との交流が合格に繋がった
私が統計検定1級を修士課程1年生の頃に最初に受験したのは、就職活動においてアピールできたらいいな、というやや不純な動機でした。当時は勉強時間もほとんどとれず、あえなく不合格となってしまいました。
その後就活は終わったのですが、今後社会において数理的素養を生かし活躍できる人材を目指すにあたって、やはり数理統計は避けては通れないと思い再受験を決めました。有志の皆さんと一緒に、試験の半年ほど前から「現代数理統計学の基礎」(久保川達也)の演習問題を用いたゼミを毎週行い理解を深めた事、直前期には過去問を解き、有志の皆さんと教えあった事が合格に繋がったと思っています。試験本番では、過去問と似た計算で完答できる問題を早めに完答できた事が精神の安定に繋がり、今回、望外の好成績を収める事ができました。
一方で、統計応用はギリギリの合格になってしまい、統計数理においても選択していない大問で十分に解答できる自信がない問題があるなど、統計検定で測れる能力に関してもまだまだ実力不足の部分が大いにあると思っています。また、統計学の応用分野としてのデータサイエンスや情報幾何などにも興味があります。そこで今後は、引き続き統計検定を1つのマイルストーンとして挑みつつ、試験で必ずしも測る事のできない部分についても、久保川先生の本や関連テキストを読み学習を深め、数理統計学およびその応用の深遠な世界を少しずつ学んでいけたら良いな、と思っています。