VOICE統計的事象を人に説明できる能力が試されている
私は入社1年目でデータサイエンティストとして社内プロダクトの分析を中心に担当しています。2024年の8月末に私は準1級を取得しましたが、さらに統計への理解を深めるために準1級を受けた勢いで1級受験を決めました。1級は準1級とは異なり、マニアックな統計手法の理解が必要で実務には役立たないと思われがちですが、対策をしてみると意外に内容は準1級の延長線上であり、実務でも出ておかしくはない内容であると思いました。また、1級は準1級までとは異なり記述式であるため、準1級以上に人に統計的事象を説明できるかということを求められており、統計学の基礎的な理解には最適だと思いました。
大学・大学院時代に材料工学を専攻していたことと実務でも関連しそうなテーマに近いことから、統計応用は4分野から理工学を選択しました。受験を決意してから試験まで2ヶ月程度だったため、多くの参考書には手を出しませんでした。統計応用の試験の参考書としては公式の参考書[1]と公式の過去問題集[2]を新たに購入し、勉強しました。公式の参考書は準1級の公式ワークブック[3]と同様に簡潔な説明が多かったですが、準1級対策の勉強で土台はできていたため、そこまで苦労しませんでした。[1]で一通り読んで出題範囲を確認した後、[2]で過去問演習を行いました。試験は記述式の試験だったこともあり、問題自体の難易度というよりもしっかりと説明できるかということを求められていたと感じました。
統計数理も受験しましたが、不合格となってしまったので来年度も受験する予定です。また、統計応用もせっかく勉強する機会なので他の分野も受験する予定です。ただ、手段を目的化することは避けたいので、統計検定の勉強が普段の分析業務に活かせるように今後も実践的な統計モデルの実装も含めて理解を深めていきたいと思っています。
勉強に使用した書籍
[1] 増訂版 日本統計学会公式認定 統計検定1級対応 統計学
[2] 日本統計学会公式認定 統計検定1級 公式問題集
[3] 日本統計学会公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック