VOICE統計学との出会いが将来の目標を決める
統計検定の存在は、大学1年生の時にTwitterで、統計検定1級の受験者の投稿を偶然目にしたことで知りました。しかし、その段階では受験を検討するどころか、統計学に興味すらありませんでした。転機が訪れたのは、大学2年の3月に行われる、ゼミ選考です。(一橋大学ではゼミは必修です。)
私は数学と密接に関わっている分野を学びたいと考え、数理統計学を専門にされている教授のゼミを選びました。ゼミでは「データ解析のための数理統計入門」(共立出版)の輪読をしました。そこで思いのほか統計学を面白いと感じ、「将来は統計学を使った仕事をしたい」と思い、勉強の目標とするためにも統計検定1級の受験を決めました。
受験するにあたって数理統計学をより理解するために「現代数理統計学の基礎」(共立出版)の第1~8章を読み、演習問題を解きました。初見で解いたときは全く歯が立たない問題も多々あり、著者の久保川達也先生のホームページで公開されている解答を省略された計算過程を補いながら写経することも頻繁にありました。
試験が近づいたら統計検定1級の過去問を解きました。統計応用は、知らない事柄が出題されていることも多く、苦労しましたが、「現代数理統計学の基礎」で統計学の基礎をある程度固められていたおかげもあって、試験本番で苦しいながらも解答できました。しかしながら勉強不足は自覚していたため不合格を覚悟していました。合格発表日に統計検定のホームページを見ると、優秀者の所に自分の受験番号がありました。「3月に数理統計学を選んだのは間違いなんかじゃなかった」というのがこの時の率直な感想です。
今後は大学院で数理統計学を勉強・研究する予定です。統計学の知識もデータ分析の知恵も経験もまだまだ不足しているので、学部の残り1年間と修士課程の2年間、そして就職後も統計学の勉強を続ける所存です。そして、多くの人の役に立てるような社会人になれるように励みます。