VOICE実務経験で得た知識のヌケモレや裏付けを行うために

このたびは優秀成績賞の表彰をいただき光栄に存じます。
私は市場調査会社勤務を経て現職まで、国内外でのマーケティング調査・分析に関わる実務経験を得てきました。しかしながら、現場叩き上げで得てきた知識の中には、ヌケモレや統計学的裏付けをきちんと理解できていない部分があると感じていました。そこで、体系立てて知識を補強・整理しなおす方法はないかと講座や資格を探し、専門統計調査士の受験を決めました。
専門統計調査士の資格を得るためにはまず統計調査士試験に合格する必要があり、それぞれの試験では統計検定3級・2級の内容が問われるため、実質的にはこの4つの試験に合格する力がなければなりません。統計学については公式テキストと問題集の他に、統計を扱っているビジネス書を参考にしました。挙げられている例が実務に近いので、理解が進んだように思います。(専門)統計調査士に関わる知識については公式テキストが最も頼りになりました。また、統計学の勉強に取り掛かる前に高校数学の復習をしておいたことは有用で、大学受験向けの参考書やYouTube動画が重宝しました。
今回の資格取得を通して、実務上「お約束」「丸覚え」「分析システム頼み」になってしまっていたことがいかに多かったかを痛感しました。また、私の場合は公的統計と自社調査データを組み合わせて分析することが多いので、主要な公的統計のデータの性質について学べたことは大きな収穫でした。長くキャリアを積んでいると、自分が得意としてきた調査・分析手法以外にも目配りをすることが必要になってきますし、若手への指導や対外的に説得力を持った説明を求められる場面も増えてきます。専門統計調査士に合格したことで、そのような場面に自信を持って臨めるようになったことが一番の達成となりました。

PBT方式試験

統計検定1級

「統計数理」「統計応用」

次回検定 2025年1116日(日)

CBT方式試験

統計検定準1級〜4級
調査士系・データサイエンス(DS)系