実施趣旨

21世紀の高度情報化社会では、確かな統計データと分析に基づいて持続可能社会の発展に寄与する科学者や技術者、テレビや新聞・雑誌・インターネット等などの身の回りの表やグラフを読み取り、それらを用いて論理的な議論ができる社会人が求められています。そのため、世界中の多くの国の小中学生が、

  • 身近な問題に対してデータを通して正しく理解する態度
  • 得られたデータの基礎的なまとめ方および表やグラフなどの表現方法
  • 適切なデータ収集方法として、実験や調査・観察に関する基礎知識
  • 母集団と標本の基礎概念(標本誤差の知識など)
  • 不確実な事象の起こりやすさの確率による表現

を毎学年、継続的に勉強しています。また、その到達度が、PISAやTIMMSなどの国際学習到達度調査の「数理リテラシー」、「科学リテラシー」、「文章リテラシー」のどの領域にも関連して、評価されています。残念ながら、日本の小中学生は、これらの領域があまり得意ではありません。

統計検定4級は、主に国際的通用性の視点から、統計表やグラフ、調査・実験、確率の基礎と活用の知識に関する学習の理解度を評価し、認証するための検定試験です。

※2022年以降の試験について

統計検定1級以外の紙媒体を利用した従来の試験(PBT方式試験)は2021年をもって終了し、CBT方式試験に移行いたします。

試験内容

データと表やグラフ、確率に関する基本的な知識と具体的な文脈の中で求められる統計活用力を評価し、認証するために検定を行います。

(1)基本的な用語や概念の定義を問う問題(統計リテラシー)
(2)用語の基礎的な解釈や2つ以上の用語や概念の関連性を問う問題(統計的推論)
(3)具体的な文脈に基づいて統計の活用を問う問題(統計的思考)
を出題します。

具体的な内容

統計検定4級の出題範囲は、以下の内容を含みます。

  • 統計的問題解決の方法
  • データの収集(データの種類、標本調査)
  • 統計グラフ(基本的なグラフ[棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフなど]の見方・読み方)
  • データの集計(度数分布表、ヒストグラム[柱状グラフ])
  • データの代表値(平均値・中央値・最頻値)
  • 分布の散らばりの尺度とグラフ表現(範囲、箱ひげ図)
  • クロス集計表(2次元の度数分布表、行比率、列比率)
  • 時系列データの基本的な見方(指数・増減率)
  • 確率の基礎(確率、樹形図)

出題範囲の詳細については「出題範囲表」を参照してください。

出題形式 4~5肢選択問題
問題数 30問程度
試験時間 60分
合格水準 100点満点で、65点以上
出題範囲 統計検定4級出題範囲表

※CBT方式試験の開始日:2020年6月8日(月)

電卓の使用について

持ち込み可能な電卓

四則演算(+-×÷)や百分率(%)、平方根(√)の計算ができる普通電卓(一般電卓)または事務用電卓

持ち込み不可の電卓

上記の電卓を超える計算機能を持つ金融電卓や関数電卓、プログラム電卓、グラフ電卓、紙のメモ帳/電子メモパッド付の電卓、電卓機能を持つ携帯端末

※試験会場に持ち込める電卓は1台までとなります。
※試験会場では電卓の貸し出しは行っておりません。
※試験前に電卓の確認を行うことがあります。

受験料

検定種別 統計検定4級
受験料 一般価格 5,000円
学割価格 3,500円

※全て税込み価格です。
※学割の対象者についてはCBT方式試験の運営を行っている株式会社 オデッセイコミュニケーションズの試験要項「学割価格の対象となる学生」にてご確認ください。

オデッセイコミュニケーションズウェブサイトへ 受験申込

問題例と試験結果レポート

問題例(CBTスクリーンイメージ)

解答方法の例 ラジオボタンで解答を1つ選ぶ方式

試験結果レポート

試験直後に試験結果レポートが提示されます。

合格証

試験日から4~6週間後に合格証を発送します。

オープンバッジ

試験日の翌月の第3週目にオープンバッジを発行いたします。

オープンバッジ

対応公式テキスト・問題集

公式テキスト・問題集

PBT方式試験

統計検定1級

「統計数理」「統計応用」

次回検定 2025年1116日(日)

CBT方式試験

統計検定準1級〜4級
調査士系・データサイエンス(DS)系