実施趣旨

統計学は「科学の文法」と言われているように、自然科学、人文科学、社会科学等の学問分野で、実証分析、データに基づいた意思決定等のために用いられています。第4の科学と言われている「データ中心科学」の礎、中核となる理論、手法を提供しています。統計学の知識を利用することにより、仮説に対してデータをもとに検証するという統計的問題解決が行えます。日本においても、統計関連学会連合において、大学における「統計学分野の教育課程編成上の参照基準」が作成されました。統計検定2級は、この参照基準に示されている大学基礎科目レベルの統計学の知識の習得度と活用のための理解度を問うために実施される検定です。

※2022年以降の試験について

統計検定1級以外の紙媒体を利用した従来の試験(PBT方式試験)は2021年をもって終了し、CBT方式試験に移行いたします。

試験内容

大学基礎課程(1・2年次学部共通)で習得すべきことについて検定を行います。

(1)現状についての問題の発見、その解決のためのデータの収集
(2)仮説の構築と検証を行える統計力
(3)新知見獲得の契機を見出すという統計的問題解決力
について試験します。

具体的な内容

統計検定2級の出題範囲は、統計検定3・4級の内容に加え、以下の内容を含みます。

    • 1変数データ(中心傾向の指標、散らばりの指標、中心と散らばりの活用、時系列データの処理)
    • 2変数以上のデータ(散布図と相関、カテゴリカルデータの解析、単回帰と予測)
    • 推測のためのデータ収集法(観察研究と実験研究、各種の標本調査法、フィッシャーの3原則)
    • 確率(統計的推測の基礎となる確率、ベイズの定理)
    • 確率分布(各種の確率分布とその平均・分散)
    • 標本分布(標本平均・標本比率の分布、二項分布の正規近似、t分布・カイ二乗分布、F分布)
    • 推定(推定量の一致性・不偏性、区間推定、母平均・母比率・母分散の区間推定)
    • 仮説検定(p値、2種類の過誤、母平均・母比率・母分散の検定[1標本、2標本])
    • カイ二乗検定(適合度検定、独立性の検定)
    • 線形モデル(回帰分析、実験計画)

出題範囲の詳細については「出題範囲表」を参照してください。

出題形式 4~5肢選択問題
問題数 35問程度
試験時間 90分
合格水準 100点満点で、60点以上
出題範囲 統計検定2級出題範囲表

※CBT方式試験の開始日:2016年8月29日(月)

電卓の使用について

持ち込み可能な電卓

四則演算(+-×÷)や百分率(%)、平方根(√)の計算ができる普通電卓(一般電卓)または事務用電卓

持ち込み不可の電卓

上記の電卓を超える計算機能を持つ金融電卓や関数電卓、プログラム電卓、グラフ電卓、紙のメモ帳/電子メモパッド付の電卓、電卓機能を持つ携帯端末

※試験会場に持ち込める電卓は1台までとなります。
※試験会場では電卓の貸し出しは行っておりません。
※試験前に電卓の確認を行うことがあります。

統計数値表について

解答に必要な統計数値表は試験会場で配布し、試験終了後に回収します。

受験料

検定種別 統計検定2級
受験料 一般価格 7,000円
学割価格 5,000円

※全て税込み価格です。
※学割の対象者についてはCBT方式試験の運営を行っている株式会社 オデッセイコミュニケーションズの試験要項「学割価格の対象となる学生」にてご確認ください。

オデッセイコミュニケーションズウェブサイトへ 受験申込

問題例と試験結果レポート

問題例(CBTスクリーンイメージ)

解答方法の例1 ラジオボタンで解答を1つ選ぶ方式
解答方法の例2 正解番号を入力する方式

試験結果レポート

試験直後に試験結果レポートが提示されます。

合格証

試験日から4~6週間後に合格証を発送します。

オープンバッジ

試験日の翌月の第3週目にオープンバッジを発行いたします。

オープンバッジ

対応公式テキスト・問題集

公式テキスト・問題集

PBT方式試験

統計検定1級

「統計数理」「統計応用」

次回検定 2025年1116日(日)

CBT方式試験

統計検定準1級〜4級
調査士系・データサイエンス(DS)系