PBT方式試験
統計検定1級
「統計数理」「統計応用」
データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。この国際的社会に通用する統計の知識・技能やその活用能力を評価・認定する検定試験が、日本統計学会によって開発された「統計検定」です。
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日本統計学会が認定し、文部科学省や経済産業省などの後援を受けているため、信頼性が高く、社会的認知度も高い試験です。また、4級から1級までの試験に加え、調査士系やデータサイエンス系を含む、計10種類の試験があり、初学者から専門家まで幅広いレベルに対応しています。
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1級、準1級、2級、3級、4級
統計に関する知識を客観的に評価するための検定試験です。統計学の基礎から応用までの幅広い内容が含まれ、実務や研究で必要な統計リテラシーを確認することができます。検定種別は複数のレベルで構成されており、初学者向けの基礎知識から高度な統計理論までをカバーしています。
統計調査士、専門統計調査士
データサイエンス基礎、データサイエンス発展、データサイエンスエキスパート
日本統計学会および統計関連学会連合では、従来から文科省、総務省や、中学校・高等学校の教員などと連携して、統計教育に関する研究および教材開発に力を注いできたところですが、この数年、政府においても高等教育および初等中等教育において統計教育を重視する傾向が明確になってきました。具体的には文科省および日本学術会議による「大学教育の分野別質保証」への取組みがあり、関連して日本学術会議における各分野の「教育課程編成上の参照基準」作成の動きがあります。
ところが、現在の日本学術会議では独立した「統計学」分野が存在せず、統計学研究者は数理科学、情報学、経済学などに分散しています。そのため、統計学を専門分野とする日本学術会議の 数理統計学分科会 が中心となって、社会学、経済学、医学など諸分野の研究者と協力して、「統計学分野の教育課程編成上の参照基準」を作成することになり、原案の作成は、統計関連学会連合に設置されている統計教育推進委員会が担当しました。完成した「参照基準」は、日本学術会議に報告するだけでなく、広く政府や統計関係機関に配布しています。このような現状を反映して、多くの大学でも統計教育の充実が図られる見込みです。
他方で、初等・中等教育においては、統計学の教育を強化する方向で学習指導要領の改正が実現しました。
以上のように統計教育への要望と期待が高まる中で、教育の成果を評価する仕組みが重要になります。2011 年に発足した「統計検定」(2級)は、まず大学における統計教育の成果を測り、統計分野の学士力を質的に保証する手段として構想されました。さらに、初等・中等教育に関しても学習指導要領を先取りして統計教育を充実させる手段として、3級および4級を同時期に開始しました。
2012 年から、認定する資格を大学院水準の1級まで拡大するとともに、国際的に評価が確立している資格として、英国 Royal Statistical Society が実施している試験を、RSS/JSS 試験として共同で実施します。
※RSS/JSS試験は、は2017年5月に行った試験をもって終了しました
看護師であり、統計学者でもあったフローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale、1820-1910、イギリス人)をモチーフとして、優しさと聡明さを併せ持ち、かつ親しみやすいイメージのキャラクターで統計検定の周知普及を行います。
ナイチンゲールは、ランプを持って戦場で負傷兵の看護に当たったため、「ランプの貴婦人」と呼ばれています。とうけいあかりちゃんが持っている「ランプのあかり」は、「統計のあかり」です。統計のあかりをかざすことで、データを正しく分析し問題解決を助けます。